歌手で俳優の福山雅治が、地元の長崎電気軌道とコラボレーションすることが24日、分かった。

 11年ぶりに新録された楽曲「クスノキ―500年の風に吹かれて―」(30日デジタル配信)のリリースを記念し、画家のjunaida(ジュナイダ)さんが同曲からインスパイアを受け、描き下ろした絵画「KUSUNOKI」をモチーフとしたラッピング路面電車「クスノキ号」が、8月9日から期間限定で長崎市内を運行する(9月8日まで)。

 車体にはjunaidaさんの絵画が全面にデザインされ、楽曲に込めた「すべての生命が等しく生きられる世界」への願い、「生命の尊さ、たくましさ」というメッセージを表現。車両数は1両で、全路線をランダムに運行される予定だ。

 福山は地元企業の協力について「本当にありがたいですし、感謝しています。愉(たの)しみとして社会課題に参加できるのが、エンターテインメントとのいいところ。受け取る側に、強制的にメッセージを伝えないように意識しました」と語った。

 長崎県美術館では、7月5日から特別展示「クスノキ/福山雅治×junaida」(8月31日まで)が開催される。「クスノキ―500年の風に吹かれて―」のアニメーション作品が特別上映され、映像のもとになったjunaidaさんの絵画「KUSUNOKI」の原画が展示される。

 福山は「junaidaさんの絵が素晴らしいです。一人ひとりが絵世界の中を旅をしてほしい。自分と似た人がいたり、似たものがあると思うので500年の時を感じていただければ」と願った。

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