将棋の第36期女流王位戦五番勝負第5局が25日、東京・渋谷区の将棋会館で行われ、先手の福間香奈女流王位が勝利し、7連覇を達成した。

 本シリーズは開幕前日の4月23日、福間に挑戦予定だった西山朋佳女流二冠が「早急な手術および入院が必要になりました」と体調不良で出場を辞退。

規定により、本局の挑戦者は西山と挑戦者決定戦を戦った伊藤沙恵女流四段に変更された。

 開幕局は伊藤が先勝。続けて行われた第2、3局は福間が連勝し、王手をかけたが、第4局では再び伊藤が勝利。この日の第5局は、2勝2敗のタイで迎えた。フルセットにもつれ込んだのは、両対局者によって行われた第28期以来、8期ぶりだった。

 福間は今月5日に女王を12期ぶりに奪還し、六冠に。産休明けに防衛した女流王座、倉敷藤花、女流名人に合わせ、この日、女流王位も防衛し、六冠継続となった。

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