歌手の中森明菜が、読売テレビのショートアニメ「あらいぐまカルカル団」(木曜・深夜0時54分、BS日テレ=土曜・後11時28分)のゲスト声優を務めることとなり、このほど取材会を行った。

 不朽の名作「あらいぐまラスカル」の公式スピンオフアニメ。

声優は1992年のアニメ映画「走れメロス」以来23年ぶりとなる明菜は、東京・清瀬が生んだ国民的VTuberのキャラクター「ボーカル」を演じる。

 「カルカル団」のアフレコでは恒例となるジャージー着用のもと取材に応じた中森は「今回、参加させていただくことになって、ビックリされている方、ガッカリされている方いらっしゃると思うのですが…なるたけご期待に添えるように、頑張ってアフレコさせていただきます」と意欲。VTuber役だが「本当に携帯もここ2年ぐらいに初めて持ったぐらいなので、もうUFOに乗っけられたような…」と時代のめまぐるしい進化を新鮮に受け止めているという。

 番組プロデューサーの中田博也氏は「現代を象徴するVTuberというキャラクターを、昭和を代表するアイドルの中森明菜さんに演じて頂きたいと考えました。カッコよくて、歌声もミステリアスな中森さんに、キュートなぶりっ子VTuber役を演じて頂けたら、驚きをつくれますし、面白いのではないか」と起用意図を説明する。今年1月ごろに「ダメ元でお願いした」そうだが、結果はまさかの快諾。「お引き受けが決まる前から、中森さんに演じていただくことを想定して、シナリオを制作し、中森さんに台本をお見せしてご判断いただきました」と舞台裏を明かす。

 明菜にとっては、子どもも楽しめるアニメという部分がオファーを受ける決め手のひとつだった。「小さい頃、学校から帰ってくると友達と遊ぶよりも、近所の子どもたちの面倒を見ることの時間が多かった。子どもが喜ぶ声や遊び方も心得ているつもりなので、みんなが楽しくなるような感じで『ウァ~』ってできたらいいなと思う」と笑顔。歌声を披露するシーンもあるといい、報道陣にもキャラクターボイスで「飾りじゃないのよ涙は」の一節を披露する大サービスぶりだった。

 明菜がふんするボーカルは、26日の第13話、7月31日の第18話に登場予定。

どのような声が聞けるのか注目が集まりそうだ。

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