1993年10月に放送開始し32年間続いた日本テレビ系「ダウンタウンDX」(木曜・午後10時)の最終回が26日、放送された。1時間まるまる車ロケという異色の内容にネットは騒然となった。
午後10時に番組がスタートし、最初のCMが明けるとスタジオセットが解体されるシーンが早送りで流された。その後は「32年間のウラ話を大放出」と題し、ドライブ企画を放送。芸能人が3人1組となって思い出話を披露した。
「常連号」には勝俣州和と「アインシュタイン」河井ゆずる、山之内すず。「おしゃべり号」にはベッキーと「さらば青春の光」森田哲矢、「クワバタオハラ」くわばたりえ。「オジサン号」には「品川庄司」品川祐と石原良純、木村祐一。「イケメン号」には「NEWS」増田貴久と河合郁人、「THE RAMPAGE from EXILE TRIBE」陣が乗り、それぞれの初登場や名物コーナーなどの話で盛り上がった。
ドライブの行き先は分からないまま番組が進行。ラスト1分で、それぞれの車で3人が口をそろえて「32年間、お疲れ様でした!」とメッセージ。エンディングでは、放送回数や最高視聴率、ゲスト人数、ダウンタウンの平均間隔や打ち合わせの平均時間など、小ネタも含めたデータを文字で流し、「32年間ありがとうございました」というテロップが画面に映し出されて終了した。
浜田雅功と松本人志は最後まで登場なし。トークの補足のためのイラストとなって映った瞬間はあったが、生身の姿を見せることはなかった。
異色の最終回にネットは騒然。「予想の斜め上いく演出の最終回だな(笑)」「今まで見た事の無いバラエティー番組の最終回」「32年間で最終回が一番驚いてます」「最後みんなどこかに集まった先にダウンタウンが待ってて…みたいな展開かと思いきや、本人全く出ずで終わってビックリしてる」「え!?終わり!?どこかに向かってるのかと」などと驚く声が寄せられた。
同番組は松本人志の活動休止の発表を受けて、24年2月から浜田雅功が単独MCを担当。浜田の体調不良による休養発表により、4月からは週替わりで別のタレントがMCを務めてきた。
番組は1993年10月に放送開始。2人の絶妙な掛け合いや独自に算定したランキング、私服披露など人柄に迫る企画で高視聴率を維持してきた。今年4月、制作する読売テレビが、6月26日の放送をもって番組を終了すると発表。「ダウンタウンのお二人より、『活動休止によって多くの関係者の方々にご迷惑をおかけしている』との意向も、所属先を通じていただき、総合的に判断した結果、放送終了に至りました」と説明していた。