俳優のリリー・フランキーが27日、都内で映画「ハルビン」(ウ・ミンホ監督、7月4日全国公開)のジャパンプレミアに登壇した。 韓国で観客動員数4週連続第1位を記録した同作。

中国・ハルビンに向かった大韓義軍が起こした、歴史的大事件を現代の視点から再解釈した、極上のサスペンス・アクションエンターテインメント作品となっている。

 大韓義軍を率いる主人公アン・ジュンクン(安重根)役には韓国を代表する俳優・ヒョンビンが務める。リリーは命を狙われる日本の政治家・伊藤博文を演じる。

 公開にあたってリリーは「昔の歴史を題材にした映画ですけど、お互いの国で上映されるということが平和の象徴なんじゃないかなと思いますし、なにより映画として皆さんに楽しんでいただければと思います」と笑顔を見せた。

 撮影は韓国国内だけではなく、ラトビアやモンゴルでも行われた。砂漠や氷上のシーンがあるなど過酷な撮影もあったという。ヒョンビンは「撮影前に監督から『当時は苦労した人が多くいたので、カメラの前で簡単に撮影してはいけない。十分な覚悟をしてきてほしい』と言われたので、つらいというよりも、当時の人はこう考えていたのだろうと思いをはせることができました」と撮影の裏側を明かした。

 海外での撮影に単身で乗り込んだリリーは、ヒョンビンとのエピソードを明かした。「ヒョンビンはすごくジェントルで、ご飯に行ったときに韓国語が分からない僕の隣に座ってくれて、僕の手に上から手をのせてくれて『Are you OK?』と声をかけてくれて、俺は座りション便が…それくらい気を使ってくれたんです」と興奮気味に話した。それに対してヒョンビンは「元々、リリーさんの大ファンなので、下心がありました(笑)」と2人の仲の良さがうかがえた。

編集部おすすめ