解散を発表したTOKIOの松岡昌宏(48)が27日、グループの一員だった国分太一(50)の騒動後、初めて報道陣の取材に応じ、「大変ふがいない終わり方で31年間応援してくださった方には申し訳ない」と謝罪するなど約20分間にわたって心境を語った。
午後7時すぎ、愛知・東海市芸術劇場大ホールで主演舞台「家政夫のミタゾノ THE STAGE レ・ミゼラ風呂」愛知公演(28、29日)の前日リハーサルを終えた松岡は、集まった約40人の報道陣を前に「この場をお借りして、全ての方々におわびいたします」と黒いキャップを脱いで一礼。
2021年、城島茂(54)、国分と3人で「株式会社TOKIO」を設立した時に「一人でも欠けることがあればその時は終わり、と決めていた」とし、今回の騒動を受け「またかTOKIO、という皆様のリアクションなのかな。さすがに限界だなと、城島と話し合って解散を決めました」と明かした。
国分の騒動に「迷惑をかけてしまったのは事実。仕方ない、では済まされない」と厳しい姿勢を示した。解散発表前日の24日に城島と話し合いの場を設けて決断、国分にはその場で電話した。「猛省して、自分と見つめ合う時間を1秒でも多くとって」と伝え、同時に解散の了承を得た。国分は「申し訳ない」と繰り返していたという。
国分の現状について松岡は「猛省に猛省を重ねて、奈落の底の状態」と表現。「(出会って)36年間で聞いたことのない」トーンの声だったという。最後に会ったのは5月末で、騒動後は顔を合わせていないとした。
TOKIOとして長年関わりがあった福島県庁へは、松岡が25日に電話で謝罪。「城島と松岡には引き続き(交流を)、という声をいただいているが、はいと言える立場にない」と説明した。
あっけなく終わりを迎えたグループ活動。「こんな形で終えるつもりはなかった」と無念の胸中を吐露する場面も。かつて5人だったメンバーとの今後の関係を問われると「縁はおそらく切れない」とし、国分を含めて今後も寄り添う姿勢を見せた。(堀北 禎仁)
◆松岡に聞く
―国分のコンプライアンス違反について。
「何があったんだ、という思い。城島も自分もうちのスタッフも、誰も知らなかった」
―番組で過去にハラスメントのような言動は。
「自分と城島が見る限り、熱くなることはあったがキレるということはなかった」
―城島と連絡は。
「毎日話している。解散する前は、どういう形で皆様にお伝えするべきなのかをずっと2人で話してきた」
―3人の今後について。
「城島、松岡、そして無期休業の国分太一。彼は今、正直どうなるか分かりません。でも、まだ人生は続くわけです。
―心配するファンの声がある。
「届いてます。城島と松岡は大丈夫です」
―「TOKIO内でいじめがあった」との一部報道もある。
「全くございません」
◆国分太一を巡る騒動の経過
6月20日 国分がコンプライアンス違反で無期限活動休止することを株式会社「TOKIO」が発表。直前には国分の日本テレビ系「ザ!鉄腕!DASH!」降板が発表され、同局の福田博之社長が会見
21日 松岡が石川・七尾市で主演舞台「家政夫のミタゾノ―」石川公演初日を迎え、待ち構えた報道陣とファンに無言で一礼
22日 国分の活動休止発表後初めて「ザ!鉄腕!DASH!」放送。国分の出演シーンはなし
23日 福島県の内堀雅雄知事が「非常に衝撃を受けました」と騒動後初めてコメント
25日 TOKIOが解散を公式サイトで発表