NHKは28日、俳優・横浜流星が主演する大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺(つたじゅうえいがのゆめばなし)~」(日曜・午後8時)に、お笑いコンビ「ピース」の又吉直樹が出演すると発表した。

 又吉が演じるのは狂歌四天王の一人に数えられた狂歌師・宿屋飯盛。

日本橋で宿屋を営んでいたことが狂名の由来とされる。 狂歌集の編集・出版で蔦重(横浜流星)と協力し、天明8年には、歌麿(染谷将太)とともに狂歌絵本「画本虫撰(えほんむしえらみ)」を刊行し、狂歌師の地位を不動のものにした人物だ。蔦重との付き合いは深く、蔦重が亡くなった後、蔦重の墓に碑文を残す。

 又吉は2018年放送「西郷どん」で徳川家定を演じて以来の大河出演となる。小説家でも活躍しているだけに「江戸狂歌文化の礎を築いた宿屋飯盛。自らの職業を読み込んだこの狂名が、なんとも楽しいですね。現代に置き換えるなら、『定食屋厨房』や『酒場店長』といったところでしょうか」と独特のセンスで役名に注目。「言葉遊びと向き合いながら、風刺の眼を研ぎ澄ませていたのでしょう。このたびは貴重な機会に恵まれましたので、飯盛の感覚に少しでも触れてみたいと思います」と意気込んだ。

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