若手芸人の登竜門「ABCお笑いグランプリ2025」の決勝が29日、大阪市福島区のABCテレビで開かれ、お笑いコンビ「エバース」が542組の頂点に立った。第46代目の王者に輝き、賞金100万円を獲得した。

 「エバース」は2016年結成。昨年は決勝進出も優勝には手が届かなかった。2年連続2回目の挑戦で10年目のラストイヤー。1本目は車ネタ、2本目はたばこの煙ネタで爆笑を誘った。昨年のNHK新人お笑い大賞優勝に続くタイトル奪取に佐々木隆史は「ラストイヤーで優勝できて、同年代がいっぱいいる中で一番面白いっていうのを証明できて良かったです」と笑顔。賞金については19対1の割合で支給されると明かし、5万円の町田和樹は「衣装をモデルチェンジしようかな」と現実的な使い道を。佐々木は「95万円。親に仕送りしようかな」と冗談めかした。

 今後の目標については、M―1グランプリ制覇を挙げた。昨年決勝で4位に終わった悔しさもあり、佐々木は「M―1用にとってあるネタもあるので、あと数か月普段のライブや寄席でたたいて挑みたい」と意欲的。町田は「今回は僕らが最年長でしたけど、15年目まで出られる。先輩もいるので、ちょっとハードルを越えるようなことをしたい。

漫才中に何を言うのだろうという空気があるので」と笑わせた。

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