7月1日付で引退する水口優也騎手(34)=栗東・池江厩舎=が29日、小倉12Rのオリエンタルキングで14着となり現役ラスト騎乗を終えた。2010年にデビューし、JRA通算2690戦84勝。
レース後には川田、同期の川須、高倉らが花束を贈呈。騎手仲間や家族と記念撮影を行った。水口は「騎手のみんなとオーナー、家族とファンの皆さんに最後これだけ集まってもらって、いい騎手人生だな、と改めて思いました。やり切りました」とすがすがしい表情を見せた。
この日は5鞍に騎乗し、10Rのハリーケーンは1番人気3着。「期待を裏切ってしまったことは申し訳ないと思いますけど、これが水口っていう騎手だったと思って、笑ってやってください」と自虐したが、ラストデーでも馬券に絡む活躍を見せた。
今後は金沢市の乗馬クラブで人材育成の職に就く。「競馬人や馬産業に貢献してくれる若い人を育てられたら。いい仕事だなと思うので。(競馬を)愛せましたし」と力を込める。これまでの経験を糧に、新たな道へ踏み出す。(水納 愛美)