俳優の田中圭が11日、都内で映画「三谷幸喜『おい、太宰』劇場版」(三谷幸喜監督)の公開記念あいさつを行った。

 今年WOWOWで放送された完全ワンシーンワンカットドラマの劇場版。

WOWOW版とは異なり、劇場版限定の特別映像「もう一つのエンディング」も収められている。カメラを止めない一発撮りの撮影を振り返り、田中は「みんなでスタジオでリハーサルとかをしたんですけれども、実際行ってみると予想以上にお芝居のエリアが広かったりとか、(撮影現場が)海辺で自然なので日によって潮位が違って芝居するエリアが変わったり…」と苦労を語った。

 主人公でほぼ出ずっぱりということもあり「汗が吹き出ているのが気になった。でもお2人(小池栄子、宮澤エマ)が僕の汗もちゃんと拾ってくれて…」と共演陣に感謝すると、小池は「触れないわけにはいかない異常な汗だった」とツッコミ。三谷監督も「きょうも汗がお客さんに届くような仕掛けをしようかと思ったんですけど」とイジると、田中は「変な汗出てきました…」とタジタジになっていた。

 撮影時、三谷監督は「僕は本当はカメラマンさんの後ろをついていきたかったんですけども、万が一僕が映り込んじゃって、NGになると本当に大変なことになるので、僕だけすごく離れたところ…浜辺の奥の方の森の中にある小屋にスタンバイしてました。電波が届かないからモニターでも見れなくて、音だけ聴いてじっとしていました」。これには理由があるそうで「第1作目(11年「short cut」)のときは始まって40分くらいのところで僕が映っちゃったんで、NGになってものすごい中井貴一さんに怒られた」と裏話を明かしていた。

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