◆スポーツ報知・記者コラム「両国発」

 今年から十数年ぶりに宝塚歌劇団の担当になった。前回担当していた当時に入団した劇団員はほとんどが卒業し、新たに名前と顔を覚える作業がスタート。

各組のトップスターもちょうど入れ替わっているタイミングのため、いいきっかけかもしれない。

 顔と名前を覚えるためには舞台を数多く見るしかない。本公演のみならず、新人公演、バウホール公演、全国ツアーなど。幸い趣味が観劇のため楽しみなことも多い。トップが代わり、組にも新しい風が吹く。若手にどんなメンバーがいるのか。この組はどんな特徴が持ち味なのか。すべて自分の目で見て確かめ、感じとることが大切だと思っている。さらに前回担当していた時と違うのは、自分で写真を撮影するということだ。

 舞台写真を撮るのは難しい。フットライト、ピンスポットなど光加減がどんどん変わる。「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」ではないが、初めて自分で撮影した今春の花組博多座公演「マジシャンの憂鬱」「Jubilie」では、3000枚ものシャッターを切っていた。

翌日は手首が筋肉痛。その中から使える写真を探すのも一苦労だった。

 トップスターや新人公演後の取材会も復活してきた。ネットや紙面に載る私の名前を見て、覚えてくれるタカラジェンヌが一人でも多くいれば…。そんな願いも込め、今日もカメラとノートを握りしめている。(芸能担当・古田 尚)

 ◆古田 尚(ふるた・なお)2003年入社。運動部、文化社会部、整理部、事業部を経て19年から芸能社会担当。関西ジュニア、宝塚歌劇団、映画などを主に取材。

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