女優・池田エライザが主演の映画「リライト」(松居大悟監督、公開中)が、12日に閉幕したスイスのヌーシャテル国際ファンタスティック映画祭のアジアン・コンペティション部門で最優秀アジア映画観客賞を受賞した。

 今年で24回目を迎えた同映画祭はSF、ファンタジー、ホラー、サスペンスなどのジャンル映画に特化した世界有数の映画祭として知られる。

観客の投票によって選ばれる観客賞を受賞したことに、池田は「これ以上ないほど喜ばしい賞をいただき、心より感謝申し上げます。松居監督の、心の機微を丁寧にすくい取り繊細な演出、(脚本の)上田(誠)さんの”時間の魔術”によって引き出された、私たちの歪(いびつ)で面白い青春が、スイスにお越しくださった皆さまの心にも共鳴したことを、大変嬉(うれ)しく思っております」とコメントした。

 法条遥氏の同名小説が原作の同作は、未来人の同級生との約束を果たすため10年前の自分との再会を待っていた主人公・美雪のもとに、自分は来なかった―というSFミステリー。池田は高校時代の美雪と、10年後に作家として大成した現在の美雪の2世代を演じた。今後は16日にカナダで開幕するファンタジア国際映画祭への出品も決定している。

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