12歳の鈴木唯が13日、東京・TOHOシネマズシャンテで主演映画「ルノワール」(公開中、早川千絵監督)の「子どもたちと語る上映会」に登壇した。

 先のカンヌ国際映画祭コンペ部門にも出品。

闘病中の父(リリー・フランキー)、いつも忙しくせわしない母(石田ひかり)と暮らす11歳の少女(鈴木)が、人のいろんな行動や内面に触れる中で自身も変化していく姿が描かれていく。

 子どもたちからの質問で鈴木は、シーンごとにどのようにして役の気持ちを切り替えていったのか、と聞かれた。「意外と切り替えるのは簡単で。カチンコの音で変われるように思います」と答え、大人顔負けの演技の才能をうかがわせた。

 劇中では主人公が超能力を特集した懐かしいテレビ番組を興味津々に見入る場面も。「実は私も超能力やUFOの話とか好きで。昔はこういうのをやっていたと知って、いいな~と思いました」と子どもらしい一面ものぞかせていた。

 今作はそれぞれのエピソードで内容のすべてを描き切らない構成で物語は展開。見た者の中にはその辺りが分かりにくい、難解だ、という感想もある。しかし、早川監督は「その先はどうなるのか、意図的に描かなかった。その後を自由に想像してほしい」と話していた。

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