お笑いコンビ「キングコング」の西野亮廣が13日放送のTBS系「日曜日の初耳学」(日曜・午後10時)に出演。日本人特有のおカネへの意識について私見を述べる一幕があった。
実業家としても出版したビジネス書の累計発行部数が100万部突破の西野は、カリスマ講師として「ハライチ」澤部佑、石田純一らを相手に「夢とカネ」をテーマに熱血授業を敢行。“生徒”の1人として出演の起業資金を貯めるためアルバイト中という19歳の専門学生が貯金額がなかなか目標額の500万円に到達せず焦っていることを明かすと、西野はおカネを生み出す選択肢として「Aパターンが貯金、Bパターンが投資、Cパターンとして借金と投資」という3パターンがあることを説明。「さあ、聞こう! みんな貯金をオススメしてますが、A、B、Cで一番、おカネが残らなかった人は誰でしょう?」と問いかけた。
「それはAです。貯金した人が一番、おカネが手元にないんです。僕は投資しなさいよとか、借金しなさいって言っているわけではなくて。3つの選択肢があるにも関わらず日本は貯金しか教えないから」と続けると「起業資金が集まらないのは貯金から行っちゃってるから」と指摘。「基本的には貯金をずっとやってる人が負けるんです」ときっぱりと言い切った。
さらに専門学生に対し、「あなたが一番お持ちの能力は期待値なんです。未来があるという期待値は40、50、60代の人よりはるかに高い。何の能力が一番低いかと言うと、お金を貯める能力は40代、50代に比べて、はるかに小さい。にも関わらず、おカネを貯めるところから始めてしまっているので出遅れちゃう」と指摘。
現在の貯金額を考えると事業開始に5年かかると計算した上で「5年かかってしまったら、競合(相手)がその事業をとっととスタートさせてしまっている。やっぱり、ビジネスってのはバッとやらなきゃいけないから(今、カネを)借りるっていう選択肢もある。借金しての失敗もあるので借金しろ!と大声では言えないけど、いい借金と悪い借金があるってのだけは言っておきたい」とアドバイスしていた。