11人組グローバルボーイズグループ・INIのインタビュー企画、第7弾は究極のオールラウンダーの田島将吾(26)。先月発売されヒット中のアルバム「THE ORIGIN」には「想像を超えたセールスで、全てMINI(ファンの総称)のおかげ」とファンへの感謝を口にした。

収録曲の「Pineapple Juice」で初めて挑戦したコレオ(振り付け)については「ずっとやりたかったからうれしかった」とも。9月に控えるドーム公演やラップへの思い、メンバーの話も聞いた。

 6月25日に発売された3枚目のアルバム「THE ORIGIN」は初週セールスで2作目の「MATCH UP」の30万枚を超え45万枚を突破。INIとして初週最高売り上げを記録したが、発売前は弱気になっていたという。

 「『LOUD』や『WMDA(Where My Drums At)』、タイトル曲の『DOMINANCE』が収録されていたので『大丈夫』という気持ちがありつつ『前回よりちょっと下がるかもしれない』という不安もありました。だからスタッフさんから枚数を聞いた時は『えっ、そんなに』って口から出ました。これは僕らが頑張ったというより、MINIの皆さんのおかげです。このご時世でこんなに売れるのって普通じゃないし、感謝しかありません」

 初めて挑戦したコレオ(振り付け)では、年上メンバー2人のサポートもあったようだ。

 「コレオは僕と(西)洸人と(木村)柾哉の3人でやりました。2人は経験がありますが僕は初めてで、ずっとやってみたくて2人に話したら『一緒にやる?』っていってもらったんです。僕はサビとプレコーラス、ブリッジ部分を担当しましたが『そこしか思いつかないわ』っていったら、2人とも『いいよ』といってくれました。MV(ミュージック・ビデオ)を初めて見た時は『おっ~、これを求めていた』と思いました」

 9月(13~15日)にはバンテリンドーム・ナゴヤでの3DAYSが控える。

 「ツアーの追加公演ですが、新しいステージを届けたいですね。JO1さんのドーム公演では気球を使っていましたが、『MINIの皆さんのいる高いところにも行きたい』ということはお願いしているんで、何かしらで高い場所にも行けると信じています。他にもいろんな企画を用意するので期待してください」

 田島の魅力の一つはラップだが、その才能は韓国で磨かれた。

 「ラップを始めたのは韓国の芸能事務所に行ってからです。それまでも興味があったワケでもなく、練習生になって自分のポジションを探した時に『ラップがいいんじゃないかな』って。歌よりもラップというのは絶対的にありました。僕、リズムが好きなんですよ。それは幼稚園から和太鼓を習っていた影響が一番大きいですね。それに先生も素晴らしくて『ラップとは自分の人生を語るものだ』といって、ラップの授業も一応するけど人生相談的な話の方が長いみたいな。そこでラップの深みを教わった気がします」

 ラップの才能は「PRODUCE 101 JAPAN SEASON2」でも発揮された。ポジションバトルで西、池崎理人と「ドス鯉倶楽部」で「Nobody else」を披露したステージは圧巻だった。

 「懐かしいですね。

この3人が集まったのもすごいと思います。『自分たちでやろう』って決めたワケじゃないじゃないし、たぶんクジみたいなもので、3人になったんですよ。『すごい!』というしかない。それが今のINIのラップチームになっていますからね」

 田島には“ドス鯉”として活動する夢もあるようだ。

 「最近、個人的な目標を決めました。ドス鯉でライブがしたいです。今までは目標を決めてはいなかったのですが、いつかできたらいいなと思っています。その時は3人で曲を作って出たいです。実際何も決まってなくて、これはあくまで僕の希望ですけどね(笑)」

 ―INIの海外進出の可能性はどうなのか。

 「海外でイベント出演の経験はありますが、自分たちのツアーで海外に行ったことはないです。JO1さんが海外ツアーをやって、すごい楽しそうだったんで僕らもやりたいです。でも問題は現地に僕らのファンがどれくらいいるのかで、サイン会ではアジアの方も結構来てくれるから、やるならアジアからかな~。

理人はタイに住んでいたことがあるし、豊凡は中国出身。僕らもよく韓国に行くんで、アジアには行きたいですね」

 正直で受け答えが上手で、聞く耳を持った大人。これが取材で感じた“たじワールド”だった。個人的にはドス鯉のライブが見たい。 (国分 敦)

 ◆田島 将吾(たじま・しょうご)1998年10月13日、東京出身。26歳。ポジションはメインラッパーでメインダンサー。芸歴が長く信頼も厚い一方「不思議クン」として愛されキャラの一面も。特技は和太鼓。身長179センチ、血液型A。

◆田島将吾が見たメンバー◆

 ▼池崎理人(23)「理人は周りをよく見ていて褒め上手。優しいんだけど、はっちゃけ度合も半端ないから一緒にいて面白いです」

 ▼尾崎匠海(26)「匠海はめっちゃ真面目。

しっかり自分の中で悩んで、自分と闘って生きているって感じる。すごいと思います」

 ▼木村柾哉(27)「柾哉の笑顔を見ると元気出る。甘えん坊的な面もあるけど、出る時は前に出てくれる。調和が取れたリーダーです」

 ▼後藤威尊(26)「努力の才能を感じます。何か一つを続けるって決めたら絶対に続ける。考え方も行動もスッキリしている」

 ▼佐野雄大(24)「雄大は情深い。見えないところまで人の心を読んで気遣ってくれる。また食事したいんで誘ってみます(笑)」

 ▼許豊凡(27)「豊凡とは同い年で、一緒にいる時間が一番長い気がします。この間も香川公演後、2人で小豆島に行ってきました」

 ▼高塚大夢(26)「大夢は思慮深くて自分の意見もいうタイプ。誕生日プレゼントもくれたり気遣ってくれるから好きです(笑)」

 ▼西洸人(28)「洸人には突き詰めるという気持ちの強さやエナジーを感じる。本当にカッコよくて、学ぶことが多いお兄ちゃんです」

 ▼藤牧京介(25)「京介はいろんな面でセンスがいい。未経験だったダンスも今ではうまくなっている。

器用なんでしょうね」

 ▼松田迅(22)「迅はやんちゃだけど人思いで情もある。一番若くて葛藤はあると思うけど、スタンスを変えないのはすごい」

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