エッセイスト・内田也哉子さんが出演する「戦後80年 内田也哉子ドキュメンタリーの旅『戦争と対話』」が、8月30日から東京・ポレポレ東中野などで全国で順次公開されることが15日、発表された。

 内田さんが“旅人”として6つの場所を訪れ、6人と対話の旅を続ける連続ドキュメンタリーシリーズ。

長野・SBC信越放送と、日本映画専門チャンネルなどを運営する日本映画放送により共同制作された。

 旅の起点は、戦没画学生の作品を集めた長野県・上田市の「無言館」。母・樹木希林さん(18年死去、享年75)が生前に同館と親交を持っていたことなどを縁に、2019年から内田さんが共同館主を務めている。

 本作では内田さんが対話の旅を通して戦後80年の日本を見渡し、未来へのメッセージを届ける。内田さんと対話するのは、歌手・森山直太朗、タレント・YOU、ジャーナリスト・青木理氏ら。

 ◆内田さんコメント

 御縁を頂いて、去年から『無言館』のお仕事をすることになりました。そして、今年は戦後80年。戦争で命を落とした画学生たちの背景を知る機会を得ました。地元・信越放送が蓄積してきた番組に多くの発見をし、美しくそして悲しいふるさとを訪ね、素敵な言葉を持つ人たちと語らいました。戦争と芸術、被害と加害、国策と個人、戦争とふるさと…様々なテーマが浮かびます。3ヶ月に及んだ私の旅の記録が、たくさんの人に届くことを願っています。

 ◆阿武野勝彦氏(企画・プロデュース)コメント

 「自分の家庭を耕すだけじゃなく、そろそろ社会の一隅を照らしてほしい」。

母、樹木希林さんの言葉に後押しされた内田也哉子さんの新たな仕事。その一つが、「無言館」の共同館主。信越放送のドキュメンタリーを道標に也哉子さんと旅をしたら、この社会の現在地と行方が確かめられるかも…。しかし、旅は、思うようにはいきません。道に迷い、人に惑い…。内田也哉子 ドキュメンタリーの旅。どうぞ、ご一緒に…。

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