将棋の藤井聡太王位=竜王、名人、王座、棋聖、棋王、王将=が16日、神戸市北区の有馬温泉「中の坊瑞苑」で前日から指し継がれた第66期王位戦七番勝負第2局で挑戦者・永瀬拓矢九段を131手で下し、6期連続の戴冠へと開幕2連勝した。
第1局の指し直し局と同様、角換わり腰掛け銀の戦型となった。
藤井は「形勢判断ができない局面が多かったんですけれども。途中は自信のないところもあったんですけど、ただはっきり悪い局面はなかった。難しい勝利だったかなと思います」と振り返り、第3局へ向けて「後手番でもう一回やることになるので、しっかり準備をしていきたい」と開幕3連勝で王位戦6連覇へ王手をかけると意気込んだ。
藤井王位と永瀬九段のタイトル戦は、前回の第83期名人戦七番勝負第4局(5月17、18日)、同第5局(同月29、30日)、今回の王位戦第1局(5、6日)と3局連続で千日手が成立。本局は4局ぶりに千日手指し直しとならなかった。
第3局は29、30日に北海道千歳市の新千歳空港国際線旅客ターミナルビル内「ポルトムインターナショナル北海道」で指される。