将棋の渡辺明九段が17日、東京・渋谷区の将棋会館で行われた第84期A級順位戦で、佐々木勇気八段に82手で勝利し、復帰初戦を白星で飾った。

 正午の昼食休憩までで11手と超スローペースな展開。

以降も時間を使いながら慎重な指し回しが見られたが、最後は佐々木の1分将棋となり、渡辺も早指しで対した。

 渡辺は昨年、左膝前十字靱帯を断裂。約1か月休場の後、復活したが、回復が思わしくなく4月11日に再び休場すると発表。対局は3月18日に行われた王位戦挑決リーグ(対・大橋貴洸七段)以来、約4か月ぶり。休場期間中の6局は不戦敗。勝利は3月13日の王座戦二次予選(対・木村一基九段)以来となった。

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