歌舞伎俳優の片岡仁左衛門が18日、5月11日午後4時37分に肺炎のため、都内の病院で死去した兄の片岡我當(がとう)さん(享年90)を追悼した。

 仁左衛門は松竹を通じてコメント。

「兄の最後の舞台は、父(十三世片岡仁左衛門)の二十七回忌追善狂言(2020年2月歌舞伎座「八陣守護城」の佐藤正清役)でした。父の最後の舞台と同じ演目です。一番印象に残っている思い出は、兄と(次兄の)秀太郎と私の三人でつとめた『若松会』ですね」と思いを巡らせた。

 さらに「プライベートでも、兄は冒険家でしたので、子供の頃の楽しい思い出がたくさんあります。悲しい知らせではありましたが、長い闘病生活から解放されて、先に旅立った家族たちと、あちらで楽しく暮らしているだろうと想像しています。これまで皆様より賜りましたご厚情に、心から感謝申し上げます」とつづり、別れを惜しんだ。

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