参院選は20日、投開票された。和歌山県選挙区から立候補していた自民党の新人・二階伸康氏が、無所属で新人の元有田市長・望月良男氏に敗れ、昨秋の衆院選に続き落選した。
同選挙区には過去最多となる7人が1議席を巡り乱立。前・自民党参院幹事長の世耕弘成氏がバックアップした望月氏と、元自民幹事長の二階俊博氏の三男・伸康氏による保守分裂の激しい争いとなった。二階氏は自民党公認争いでは望月氏に勝利し、選挙戦序盤は優位に進めていた。だが8日に和歌山市で開かれた参院選自民候補の集会で、鶴保庸介参院予算委員長(辞任)が「運がいいことに能登で地震があった」などと発言。身内に足元をすくわれた。中盤に石破茂首相が和歌山入りし、てこ入れを図ったが、結果には結びつかなかった。