◆J1第24節 清水2―0横浜FC(20日・アイスタ)

 J1清水エスパルスはホームで横浜FCを2―0で退け、リーグ6試合ぶりの白星を挙げた。前半アディショナルタイム(AT)に相手退場で数的優位となり、後半14分、MFカピシャーバが先制弾。

同27分にはMF中原輝(29)が追加点を決めた。リーグは中断に入り、次は8月6日に天皇杯、同10日にリーグ戦でアウェー・広島2連戦を迎える。

 今季初めてチケット完売したアイスタが歓喜に包まれた。リーグでは5月25日の神戸戦以来、約2か月ぶりの勝ち点3。清水・秋葉忠宏監督(49)は「選手に感謝したい」と笑顔を見せた。

 前半43分、MF宇野禅斗が負傷交代。E―1選手権でA代表初選出を果たし「高みを目指したい」と誓っていた若きボランチが無念の形でピッチから退いた。だが同ATに相手MFユーリ・ララ(31)が一発レッドで退場すると一気にムードが変わる。押し込む時間が増し、後半14分にはゴール前でこぼれ球に食らいついたMFカピシャーバが2月22日の新潟戦以来のゴールとなる先制弾。同27分にはMF中原が左足で豪快に決めて突き放した。6月7日に長男誕生後リーグ初ゴールとなったレフティーは「思い切ってニアを狙った」と胸を張った。

 16日の天皇杯・湘南戦で結果を出したGK梅田透吾が先発に抜てきされ4試合ぶり無失点に貢献。

18歳のMF嶋本悠大も終盤に起用され攻守に存在感を見せるなど底上げも確実に進む。「8月にはけが人も相当戻る。反抗の月にしたい」と指揮官。13位に浮上したオレンジ軍団が真夏の反撃を開始する。(武藤 瑞基)

 清水GK梅田透吾(J1では5年ぶり先発。天皇杯・湘南戦と合計で210分無失点)「たくさん声援をいただいて、こんなに力になるんだと感じた」

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