◆明治安田J1リーグ▽第24節 鹿島3―2柏(20日・メルスタ)

 鹿島は柏に3―2で競り勝ち、柏を首位から引きずり下ろして2位に浮上した。後半ATにMF松村優太が劇的な勝ち越し点を挙げた。

 採点と寸評は以下の通り。

鬼木達監督【6・0】天国から地獄を経て、94分に再び天国へ。映画なら超大作だがこれはサッカーなので、改善点は多々。勝ちながら成長

GK早川友基【6・5】覇気というオカルト的なものではなく、相手に外させるだけの存在感が間違いなくあった。代表デビューにより、格も出てきた

DF濃野公人【6・0】足がつった終盤に1列前を命じられる鬼采配が発動。歯を食いしばって上下動

DF植田直通【6・5】セットプレーから貴重な追加点。男祭り総代としての威厳、刃牙イラスト化にふさわしい鬼迫を示す

DFキムテヒョン【6・0】左の守備統制が今ひとつだったこともあって少しバタついたが、要所を締めてシュートを枠外に誘う

DF小川諒也【5・0】周囲が前傾姿勢になった場面でのミスが多く、ひっくり返されて守備に追われる場面が多々。中断期間突入は朗報。トップフォームに近づけたい

MF三竿健斗【6・5】相手との噛み合わせもあって守備に比重を置く形となり、結果的にこれぞ三竿健斗、それこそ三竿健斗のプレー連発

MF舩橋佑【6・0】垣田のガッツに屈した失点シーンは悔やまれるが、2アシストは堂々たる結果。反省も必要だが、自信を持つことも必要

MF小池龍太【6・0】前半キックオフ早々の猛プレスは、レオセアラの先制点に間接的に繋がったと言えるだろう。その背中が与える影響は大きい

MFチャヴリッチ【6・0】結果論、交代が早すぎた。守備の一歩目の遅さは足の速さ(と長さ)でカバーできている側面もあるので、長所で無双してもらう方向性で「戦術・チャヴリッチ」を整備したいところ

FW鈴木優磨【6・0】シュートゼロ、空中戦も大幅に黒星先行、終盤は足も止まったが、あれだけの献身的守備を見せられると5点台を付けようにも付けられない。

困ったものである

FWレオセアラ【7・0】理不尽で不合理で無慈悲でもある非論理的スーパーゴール。ザ・スッッットライカー。MOM

MF樋口雄太【5・0】後半13分IN。軽率なハンドによるPK献上でヒヤリ。躍動感があってナンボの選手。もっと、いろいろな意味でアクションがほしい

MF松村優太【7・0】後半13分IN。相手のキックミスが起点だが、恐ろしいほどに冷静だった。ゴールまでの一連の流れは実力があってこそ。誰もが待ち望んだゴール。決勝点

FW田川亨介【6・0】後半22分IN。ボールタッチこそ少なかったが、悪い意味での「エイヤッ!」が消えて丁寧かつ組織的なプレー

MF知念慶【6・0】後半22分IN。逃げも隠れもしない姿勢、長所を前面にの姿勢で存在感

DF津久井佳祐【6・0】後半34分IN。

ミスなく堂々と、抜け目なく。肝の据わり方は男祭り4人衆に並んでも不足なし

木村博之主審【6・0】カードによるコントロールにはいい側面もそうじゃない側面もあるが、うまくカードを使って消火した。経験値

※平均は5・5~6・0点。MOMはマン・オブ・ザ・マッチ(採点・岡島 智哉)

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