4大大会4度の優勝を誇る世界ランキング51位の大坂なおみ(フリー)が、日本代表として戻ってくる。杉山愛女子代表監督は21日、オンライン会見を開催。

9月16日に開幕する女子テニス国別対抗戦ビリー・ジーン・キング杯決勝大会(中国・深セン)に挑む大坂ら日本代表5人を発表した。大坂が日本代表として出場すれば、2024年4月に東京・有明コロシアムで行われた同決勝大会予選の対カザフスタン戦以来となる。

 杉山監督は、大坂の選出に「まず(日本選手の中で)最初に声をかけた。しかし、すんなりとOKをもらえたわけではない」と、交渉が簡単ではなかったと話した。時期的に、今季最後の4大大会全米オープン(ニューヨーク)が9月7日に閉幕予定。BJK杯は同月21日に幕を閉じるが、24日から4大大会に次ぐ規模のマスターズ大会、中国オープン(中国・北京)が開幕する。そのはざまで代表としての出場は、心身ともにプレッシャーになることは間違いがない。

 それでも杉山監督は「長い間、コミュニケーションを取りながら、ずっとラブコールを送り続けた。最終的にイエスをもらえて、本当にうれしい」と、粘り強く交渉した成果を喜んだ。元世界女王の大坂は、世界ランキング51位だが、まだ日本女子のエースだ。その実力に、杉山監督は「ファイナル(決勝大会)はハードコート。彼女の好きなサーフェス。

チーム全体で頂点に立ちたい」と期待を寄せた。

 BJK杯決勝大会は、昨年の優勝国イタリア、地元中国に、4月の予選大会を勝ち抜いた日本を含む6か国を合わせた計8か国がトーナメント方式で対戦、その年の女子の世界最強国を決める。日本は、9月18日の1回戦で、英国との対戦が決まっている。昨年は決勝大会には12か国が出場し、日本は1回戦でルーマニアを破ったが、準々決勝で優勝したイタリアに惜敗した。

 BJK杯決勝大会日本女子代表は次の通り。

 大坂なおみ(フリー)、内島萌夏(安藤証券)、柴原瑛菜(橋本総業)、穂積絵莉(日本住宅ローン)、青山修子(安藤証券)

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