今週から新潟、中京、札幌開催がスタート。新潟では昨年に続き、中京では今年から暑熱対策として5R終了後に休止時間を挟む“2部制”開催となる。

 連日の猛暑日。馬そして人にも優しい競馬開催は、近年の大きなテーマになっている。昨年は新潟で2週間行われた「競走時間帯の拡大」が、今年は26日から4週間、新潟と中京で導入される。5R終了から6R開始までの“昼休み”が2時間半ほど長くなる。

 昨年の新潟では騎手、関係者らから「途中で体を休められるのは快適」など歓迎の声が上がった一方、ファンにどのように楽しく、そして快適に過ごしてもらうかが競馬場サイドの課題となる。

 今年から導入される中京競馬場では連日、レース予想検討会や大道芸エンターテインメントショーなどを開催。また、場内の食堂、売店で500円以上の商品を購入すると200円クーポンが先着1万6000人(一部店舗は対象外)にプレゼントされる。

 来場者にとって魅力的なのは、新潟、中京ともに8日間の開催日すべてが、「フリーパスの日」となり入場料(200円)が無料になること。中京競馬場の森総務課長は「再入場の手続きなども省けますし、好きな時間帯に来場して楽しんでいただけると思います」と説明した。

 新潟では「休憩用の座席数増加」の要望を受け、スタンド内座席を300席増加。両競馬場ともに空調付き大型テント(約100席)の設置や、中京では昨年も人気だったというスタッフが場内で涼を届けてくれる「ミストで涼ませ隊」など、様々な工夫を凝らしている。

 暑い夏を乗り切るために様々な面で“リニューアル”を続ける競馬場。

是非、一度足を運び、現地でしか味わえない熱いライブ感を楽しんでみてはいかがだろう。

〈馬も涼しく!ミストに扇風機にシャワー!〉

 中京競馬場では馬にも優しい環境づくりも進んでいる。今年からパドックにトルネード式ミストファンを4台設置。熱気がこもりやすかった地下馬道には、レース後の人馬のクーリングダウンを図るため計35台の天井扇風機が新たに取り付けられ、厩舎地区内馬体冷却シャワーには日よけが設置されるなど改善がなされている。

 また、夏季の福島、小倉、新潟、中京では装鞍所への集合時間を通常より15分ほど後倒しし、レース発走時刻の40分前に。パドックの周回時間も10分程度を5分程度に短縮するなど、人馬への負担軽減に着手している。

 ◇競走時間帯の拡大 新潟、中京競馬で26日から8月17日までの4週間、計8日間の競馬開催日で実施。5R(中京は11時40分発走、新潟は11時50分発走。8月16日は同11時35分、45分)終了後に休憩に入り、6R(中京は15時発走、新潟は15時10分。17日は14時50分、15時)で再開。メインレースは7Rとなる。

編集部おすすめ