テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜・午前8時)が22日に放送された。20日の参院選で自民党が過半数割れしながら、石破首相が続投表明したことを報じた。
番組内では同局政治部記者が出演し、首相の続投に「ビックリしました。特に表明したのが、日曜日(20日)。開票が進んでいて議席も確定していない。数も分からない段階で早々と続投表明があった」と通常なら「ありえない」と解説した。一方で、トランプ米大統領の関税交渉期限の8月1日まで、辞任することを避ける意図があるのではともコメントした。
コメンテーターを務める元テレビ朝日社員の玉川徹氏は、「野党側から見ると立憲民主党も前回の衆議院選挙から比べると、200万票くらい(得票を)減らしている」と指摘。続けて「立憲民主党は最大野党ですけど、負けてるんですよ。そういうことでいうと解散に追い込んで、というふうな戦略を立てづらい状況にありますよね」と分析した。また自民党は「衆議院選挙の前の参議院選挙から比べると500万票以上減らしているんですよ。比例区の票を。これは石破総理だけの問題なんですか?」と指摘。自民党自体の勢いが問題で、「看板を掛け替えたら元に戻れる確証がない。
この意見に政治部記者は、「おっしゃる通りで、私もそんな気がしています。仮に石破さんが辞めて総裁選になったとしても、顔を変えて選挙に打って出る。もうそういう状況にならないんじゃないかな」と玉川氏と同じ見解を示した。
先月16日の放送では、石破茂首相が物価高対策として全ての国民に一律2万円を給付することを表明したことを議論。政治部記者は「玉川さんのおっしゃる通りという部分と政府の政策は決まるまで言えないという部分がある。『考えている』というとバーッと話しが広がってしまう」とコメント。
これに玉川氏は「政治部(記者)たちがそれを認めちゃダメなんだよ。政局的にはそういうものなんだとあなたたちが言っちゃったら信用できないということをメディアが認めることになっちゃうじゃないですか」と厳しい口調で指摘する一幕があった。