2008年北京五輪で卓球女子日本代表監督を務めた近藤欽司(こんどう・きんじ)さんが急性心不全のため22日に死去したことが23日、分かった。82歳だった。
愛知県出身の近藤さんは神奈川・白鵬女子高(旧京浜女子商)を全国大会37回の優勝に導くなど指導歴50年以上を誇り、卓球界の名伯楽として知られた。2000年シドニーと北京五輪で女子日本代表を率い、北京では福原愛さん、平野早矢香さん、福岡春菜さんと臨んだ団体で4位。世界選手権は計10大会指揮を執り、団体で3つのメダルを獲得。08年世界選手権団体戦では14歳だった石川佳純を日本代表に抜てきし、その後の飛躍につなげた。
JOCエリートアカデミー女子監督やサンリツ監督なども歴任し、講習会などを通じ、各地で卓球の普及にも尽力してきた。23年5月から神奈川県卓球協会会長を務めていた。