読売テレビ・日本テレビ系旅番組「遠くへ行きたい」の放送55周年を記念した「夏祭り特集」(読売テレビ=日曜・前7時、日本テレビ=同・前6時半)が8月に4週にわたって放送されることが24日、分かった。

 旅人を務める著名人らが、地元に受け継がれる伝統行事や食文化と出会う長寿番組。

今年10月で放送55周年を迎える。

 8月3日放送の特集で俳優・内藤剛志は、宮崎・美郷町の農耕神事「御田祭」を訪れ「1000年近く続いてきたお祭りを、これから先へ繋(つな)げようという地元の方々の意思を感じました。未来永劫(えいごう)続けていくために今日やっている、という感じがしました」と振り返る。

 10日放送では、俳優・新納慎也が広島・尾道市の「尾道祇園祭」に参加。祭りの熱気を間近で体感し「生半可な気持ちで参加してはいけないという気迫を感じ、皆さんのパワーをもらって盛り上げるつもりで全力で声を出しました。尾道の祇園祭の魂が体に刻まれました」と感動を明かす。

 17日放送では、俳優・田中要次が、秋田・北秋田市の「綴子大太鼓祭り」を訪れた。直径約3.8メートルもの大太鼓を叩きながら集落を練り歩く祭りで、田中も大太鼓叩きを体験。「世界一大きな太鼓の音がどのようなものかが確かめられてうれしかった。実際に耳で聞かないとわからないので足を運んで聞いてみるべきお祭りだと思った」と興奮気味に語る。

 24日放送では、東京五輪ボクシング女子フェザー級金メダリストの入江聖奈が番組初出演。奈良・吉野町で600年続く奇祭「蛙飛び行事」を訪れた。

同祭りは、不届きを働きカエルの姿に変えられた男が蔵王権現の力で人間に戻ったという伝説を再現する行事。

 東京農工大学大学院でカエルを研究する入江は「カエルと人間の繋がりが歴史として感じられ、研究する身としても得るものが多かった。『蛙飛び行事』は一言で言うと、変わっていた。他にはないオンリーワンの行事」と胸を躍らせた。

 ◆廣田晃二プロデューサー(読売テレビ)コメント

 55周年の年に番組の原点“ディスカバージャパン”の精神に立ち返り、番組の魅力を再発信しようという思いで今回“夏祭り特集”を企画しました。日本には歴史と伝統を持つ数多くの“祭り”があり、そこに息づく土地の空気や暮らし、そして人の熱を、旅人を通じて視聴者の皆様にお届けできればと思います。いつも番組を楽しんで頂いている視聴者の皆様はもちろん、昔見ていたけど最近番組を見ていないなという視聴者の方も楽しめる番組内容になっておりますので、是非ご期待下さい!

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