全国のサッカー担当記者の投票による2024年度の年間最優秀選手賞に、神戸のFW武藤嘉紀が選出された。東京運動記者クラブ・サッカー分科会が26日、発表した。

有効投票140票のうち、54票を獲得した。

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 武藤は初受賞。神戸からの選出は23年度の大迫勇也に続き2年連続2人目となる。神戸を2連覇に導く活躍が高く評価された。次点はMF久保建英の23票だった。

 同賞は1961年に創設。プロ、学生、女子などを問わず、シーズンを通して最も活躍した選手を表彰するもの。今回が64回目。

 武藤はクラブ通じて以下のコメントをした。

 「サッカーを知っている記者の方々から評価をいただけたことは非常にうれしいことです。これからもその評価に応えられるプレーをしていきたいです。光栄なことで、だからこそ身が引き締まる思いです」

「本当に最高な年から、どん底まで落ちました。

それでも、また強くなって帰ってこないとこの時間は無駄になってしまうと思います。とにかく自分の体と向き合って、自分自身にもプレッシャーをかけて、素晴らしいコンディションで復帰できればいいなと思っています」

「ヴィッセル神戸は、素晴らしいチームになってきています。若手の選手たちも育ってきて、誰が出ても強いヴィッセル神戸を示すことができていると思います。とにかく自分が良い状態で復帰して、チームが少し調子が悪くなってきたり、うまくいかなかったときに自分の力で助けられるように。これまで休んでしまった、迷惑をかけてしまった分も含めて取り返せるように、タイトルを目指して頑張っていきます」

「ここ2年での経験が選手たちをたくましく、成長させてくれたと思いますが、まだ今シーズンは何もタイトルを取ったわけではありません。上の選手たちはしっかりと下の選手たちの気が緩まないように、しっかりプッシュしないといけないと思います。僕もしっかりとピッチに立って、良い刺激を入れていけるように、プレーでも態度でも示していきたいです。ファンの皆さんからメッセージがたくさん届いています。一つ一つのものに目を通していて、パワーをもらっているので、次は僕がみんなに喜びと幸せを送り返せるように、ピッチで表現していけたらいいなと思っています」

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