J1の神戸は26日、神戸市内のグラウンドで練習を行った。二転三転したものの、27日にはクラブ創設30周年としてバルセロナとの慈善試合(ノエビアスタジアム神戸)を実施する運びとなった。

吉田孝行監督が試合前日のオンライン取材に応じた。

 24日未明には、バルセロナ側が「プロモーターによる重大な契約違反のため、来週日曜日に日本で予定されている試合への参加を中止せざるを得なくなった」などと声明を発表していた。一時は参加中止となり得る事態となったが、神戸が親会社である楽天グループとも連携して迅速に対応。25日には両チームから従来の予定通り試合が行われるとアナウンスされていた。

 指揮官は「まずは無事に試合が開催されるということで、自分たちも楽しみにしている」と、ワクワク感を漂わせた表情。FWラミン・ヤマルや、新加入のFWマーカス・ラッシュフォードなどそうそうたる選手たちが帯同メンバーに名前を連ねた。前々からクラブから「やるつもりで」と伝えられており、事態が変わっていく中でも指揮官は「いい準備はしてきたつもり」と迎え撃つ。自身も2007年の横浜FM時代にバルセロナとのプレシーズンマッチを経験し「実際やってみないとどういう展開になるかは分からないが、自分もやった中でちょっと次元が違うなと感じたのはあった。そういうのを感じ取ることも収穫なのかなと思う」と、この一戦から選手のさらなる成長も願った。

 実際に自身が現役時代の一戦では、ドス・サントスに得点を許して0―1で敗れている。「ロナウジーニョとかあの時代。イニエスタとかメッシは若い時代で。

みんなすごかった」と当時を回想。特に印象に残った選手にはやはり、ロナウジーニョを挙げ「小さいのかなと思ったらめっちゃデカイし。フィジカル強いのに、テクニシャンだし。やっぱり一人で局面を変えられる」と、世界的なレジェンドの存在に強烈なインパクトが残っているようだ。

編集部おすすめ