サッカーを中心としたスポーツエージェント会社「ユニバーサルスポーツジャパン(USJ)」が25日、都内で主催する交流イベント「USJ Night 2025」を開催した。スポーツ界と経済界の架け橋となるこのイベントには、同社がサポートする柏の日本代表FW垣田裕暉らJリーガーをはじめとして、指導者、企業経営者やスポンサーなど約150名が参加。

選手と企業関係者が直接交流する場面もあり、新たなビジネスチャンスやキャリア支援の可能性を広げる場となった。

 リバプールの日本代表MF遠藤航、バイエルンの同DF伊藤洋輝ら数々の有力選手をクライアントに持つ同社。海外移籍を希望する選手に対し、英会話アプリの企業を紹介するなど、キャリアのサポートも行っている。エージェントとして、移籍交渉で中心を担う遠藤貴代表取締役はこの日、報道陣の取材に応じ、今夏に京都MF川崎颯太がドイツ1部マインツへ移籍した際の“舞台裏”を明かした。

 「今回の移籍では、(移籍決定前にマインツの)監督が川崎選手と直接話したい、ということがありました。テレビ電話でつないで、顔を見せて欲しい、となった時に、彼が英語を話せることは喜ばれた、ということがありました」と遠藤氏。海外移籍を目指してきた川崎は、以前より英語学習にも熱心に取り組んでおり、マインツ移籍後に英語での流暢(りゅうちょう)な受け答えが、クラブSNS等でも話題となった。マインツは川崎のプレーをチェックして獲得に動いたが、海外移籍で多くの日本人選手にとってハードルとなる英語でのコミュニケーションに問題がないことが確認されたことで、移籍決定がスムーズに進行した。

 またマインツには日本代表MF佐野海舟も在籍。川崎と佐野は、ともに中盤での運動量やボール奪取力を武器とするタイプだが、遠藤氏は「皆さんは川崎選手をボランチ、と想像されると思いますけど、マインツは1つ前の選手として言われています。10番の2枚、という言い方でしたが、そこに(川崎のような)走れて潰せる選手を、と。(アンカーの)佐野海舟選手とも、縦の関係を築けると」とクラブの獲得意図を説明。

ドイツ1部の舞台で、日本人選手コンビがマインツの中盤で共存する可能性も十分にありそうだ。

 

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