日本フットサルリーグ(Fリーグ)の松井大輔理事長が26日、スポーツ報知の取材に応じ、フットサル界の未来や自身の構想の一端を明かした。サッカー元日本代表MFの松井氏は昨年7月にスローガンである、フランス語で「少しずつ」を意味する「プティ・タ・プティ」を掲げ、Fリーグ理事長に就任した。
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松井さんは、鈴木啓太さん、戸田和幸さん、森岡隆三さん、小村徳男さんら往年のメンバーたちとフットサルで会場を沸かせ、「本当にありがたい」とレジェンドたちに感謝した。現在のフットサル界、観客の熱気など、どういった部分で盛り上がりを実感しているのだろうか。
「まだまだ(会場が)フルになっているわけではないし、少しずつ変わってきてほしいなという(思い)。まずは普及のところだったり、フットサルを知ってもらうところもそう。その中で、盛り上がれる場所をうまく作ってあげるというのが大事だと思っていてチームにも促している。イベントをこうやってできるというのが、今まであまりなかったかもしれないが、こういうのをたくさんやりながら、地域に貢献して、地域になくてはならない存在であってほしいという思いがある。地域に根付いてほしいなという思いで、川淵(三郎)さん(初代チェアマン)もJリーグを立ち上げられたと思うので、フットサルの方でも思いを受け継いでいきたい。子どもたちのためにできればと思う」
松井氏はサッカー日本代表として2004年アテネ五輪、10年南アフリカW杯などで活躍。現役時代はフランス、ロシア、ブルガリア、ポーランド、ベトナムでプレー経験を持つ。21年9月からはフットサルに挑戦し、YS横浜フットサルでFリーグデビュー。翌年からJ3YS横浜でもプレーして「二刀流」にも挑戦した。
「距離が近いので、迫力だったり、サッカーとは違うと思う。得点が多く入るというのもある。あとは1対1のイベントなどを(今後)やっていきたい。ハーフタイムや、終わった後に(相手との)1対1だけとか、GKと1対1とか、そういうのをエンタメとして、面白くできればいいなと思っている。すぐに変えられないが、徐々に面白くできればいいなと思っている」
ハーフタイムショーや、試合前後に行うイベント、チームのグッズ収益などにも目を向け、フットサル界の未来を真剣に考えている。
「チームが儲かるというか、収益を上げてくれることが大事。(そのためにも)認知が上がることが大事。ユーチューバーや、ダンスの『Dリーグ』とのコラボイベントも打っていく予定なので、うまく相乗効果になるようにしたい。ハーフタイム、試合の前後を使い、一日を通してアリーナ、体育館で、(観客が)そこに行ったらみんなとつながれる(場所)っていうのをうまく作り上げたい。(自身の信念として)盛り上げたいというのも、楽しいことをやりたいというのもある。皆さんが喜んでもらえることが一番大事。