◆大相撲 ▽名古屋場所14日目(26日、IGアリーナ)

 西幕下筆頭・朝乃山(高砂)が十両で西13枚目・大奄美(追手風)を寄り切って5勝2敗とし、来場所の再十両を確実にした。取組後はホッとした笑みを浮かべたものの、すぐに「まだ分からないので。

(番付編成会議が)水曜日なので」と表情を引き締めた。

 ただ、昨年7月の名古屋場所で左膝前十字靱帯(じんたい)断裂などの大けがを負い、3場所連続全休から春場所で三段目から復帰した。「手術が終わって、四股、すり足ができるようになってようやく動かせるようになって…。戻ってこられた充実感がある。自分の力だけでは、ここまでたどり着けなかった。応援してくれる方々がいたからこそ」。1年で関取復帰に手をかけた状況への感慨も口にした。

 今場所は高砂部屋の弟弟子の朝白龍、石崎も新十両を確実にしている。同じ部屋から同時に3人が十両に昇進となれば快挙だ。「部屋もこれから盛り上がると思う。僕もまだまだ負けたくない気持ちがある。ここで終わりじゃない。

幕内に戻って取りたい」。元大関は力強く視線を上げた。

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