◆陸上 全国高校総体 第2日(26日、ホットスタッフフィールド広島)
男子100メートルのタイムレース決勝は、石川・星稜高2年の清水空跳(しみず・そらと)が10秒00(追い風1・7メートル)の日本歴代5位タイ、日本高校新記録、U20(20歳未満)日本新記録、大会新記録で優勝した。U18の世界記録(10秒06)も更新した。
米国のクリスチャン・ミラーが2023年7月に、タイのプリポル・ブーンソンが2023年9月にマークした10秒06のU18世界記録を0秒06も更新した。従来の日本高校記録とU20日本記録は桐生祥秀(京都・洛南高)が2013年にマークした10秒01で12年ぶりに更新。真夏の広島で歴史的な快走となった。
7月4~6日に東京・国立競技場で行われた日本選手権は準決勝敗退で「自分にはまだ壁があるんだなっていう気持ちでしたが、今、その気持ちをつぶしたというか、壁を乗り越えたような気がします」と一皮むけた、高校2年生。参加標準記録を突破したことで世界陸上代表へも名乗りを上げ「出られるなら、その景色を味わいたい」ときっぱり。「プレッシャーがこれからもかかると思いますが、高校での目標は9秒台を出すことが一つ。そこに向かって、これからも走り続けたいと思います」と前だけを見て足を磨いていく。
今年の全国高校総体(インターハイ)は暑さ対策として、競技日程と競技方式は大幅に変更。400メートル以下の種目は、予選・準決勝・決勝の3ラウンド制から予選・決勝の2ラウンド制に短縮。