プロボクシングのWBO世界バンタム級王者・武居由樹(29)=大橋=が26日、横浜市内の所属ジムで「ドコモ未来フィールド」イベントに参加。9月14日の3度目の防衛戦(名古屋・IGアリーナ)へ「バチっと倒せるよう頑張ります」と意気込みを語った。
イベントには武居、平岡アンディ、今永虎雅、田中空、大橋蓮、田中将吾、坂井優太のジム所属計7選手と、同ジムの大橋秀行会長、八重樫東トレーナー、太田光亮トレーナーが参加。小学生・保護者18組36人に、ボクシング指導などを行った。
武居は「今日は楽しく一緒にボクシングをやりましょう」とあいさつし、ジャブやストレートの打ち方などを子どもたちに指導。その後のサンドバッグ打ちでは、サンドバッグを持って子どもたちに「ナイス、ナイス」と声を掛けるなど楽しんでいた。
昨年は同イベントに世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(32)が参加していたが、今年は初めて“メインイベンター”として参加。
「尚弥さんがいないって聞いた時、すごく不安だった(笑)。お子さんもそうですし、親御さんもきっと尚弥さんを見たかったんだろうなっていう、申し訳ないっていう気持ちがあったんですけど、でも短い時間だったが、みんなと一緒にボクシングをやれて、一緒にご飯を食べて話もできて、なんか『鬼滅(の刃)』の話とかすごく盛り上がったんですけど(笑)。逆に自分がパワーをもらったなっていう感じで、すごく楽しい時間でした」
9月14日の防衛戦では、同級1位クリスチャン・メディナ(メキシコ)を迎え撃つ。メディナ戦をクリアすれば、12月27日にサウジアラビア・リヤドで開催予定の「リヤド・シーズン」興行で計画されている「日本―メキシコ対抗戦」に参戦するプランも浮上している。武居は「はい。そんな大きなお祭りなら出たいですね。お祭り男として。
まずはメディナ戦。8月4~7日に、静岡で走り込みなどの合宿を行い、その後本格的にスパーリングに入る予定だ。「ここからはメディナ戦に向けて、集中してトレーニングしていく。今はもう天心戦だとか12月とか統一戦とか、1回もう(意識の中で)なしにして、メディナ戦だけに集中してやっていきます。ボクシングでは初めて名古屋でやるので、名古屋の人を盛り上げたいのもありますし、メインが尚弥さんなので、いいバトンを渡したいっていうのもあるので。まずはしっかり仕上げて、かっこいい姿を見せられるように頑張ります。バチっと倒せるよう頑張ります。押忍」と意気込んだ。