プロボクシングのWBA世界スーパーライト級1位・平岡アンディ(28)=大橋=が、10~12月に海外で世界初挑戦に臨む見通しであることが26日、分かった。所属ジムの大橋秀行会長(60)がこの日、同ジムで行われたイベント「ドコモ未来フィールド」に参加した保護者向けのトークショー内で「2つ選択肢があり、ラスベガスでやるか、サウジアラビアでやるか、どちらかに決まると思う」と明かした。

10~11月に米ネバダ州ラスベガスか、12月にサウジアラビア・リヤドで、同級王者ゲイリー・アントゥアン・ラッセル(29)=米国=に挑戦する。

 平岡はWBO世界バンタム級王者・武居由樹ほか今永虎雅、田中空、大橋蓮、田中将吾、坂井優太の計7選手らとともにイベントに参加。小学生にボクシング指導などを行った。

 イベント後に代表取材に応じた平岡は「いよいよかな、っていう感じですね」と話した。

 昨年9月にWBA世界同級挑戦者決定戦で同級暫定王者イスマエル・バロッソ(ベネズエラ)に9回TKO勝ちし、王者への挑戦権を獲得。WBAは4月にラッセルとの対戦を指令していた。試合間隔が1年以上空くことになるが「前回の試合も久々だったので。あんまり気にしてないかなと。調整できていれば」と問題にしなかった。

 今後は米国人選手2人をスパーリングパートナーに招聘(しょうへい)する予定。「練習はもう、準備はしているので、あとはスパーっすね。この前も久々にやって滑り出しはよかったので。

米国人2人と、ラッセル戦に向けていいスパーリングができればとは思ってます。危機感もありますし」。1992年4月にメキシコでWBA世界スーパーライト級王座を獲得した平仲明信(沖縄)以来、日本人4人目の同級世界王者を目指す。

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