東映株式会社の七代目・代表取締役社長である吉村文雄氏が27日、この日閉館を迎えた東京・中央区「丸の内TOEI」で最後のあいさつを行った。
東映最後の直営館であるとともに、日本最後のロードサイドシアターとしても愛され続けてきた同劇場。
吉村氏は「東映会館は昭和35年にオープンいたしました。それから65年間にわたりまして、ここまで、震災もコロナもありましたが、銀座の地で映画をずっと上映し続けて参りました。皆様のご支援のおかげ。ありがとうございました」と感謝を述べ、「(丸の内TOEIが)閉館しても皆様の記憶に残り続けるような存在であることを願っております」と思いを語った。
東映会館が取り壊された後、同所にはホテル・店舗を中心とした商業施設が建設される。開発期間は2025~29年を予定。東映本社は中央区京橋の「京橋エドグラン」建物内に移転となる。