女優の南野陽子が27日、東京・NHKホールでデビュー40周年記念コンサートツアー(5都市8公演)の初日を迎え、全シングル曲を含む24曲を披露した。

 満員の客席を見渡し、ナンノは「(心臓の)バクバクが全然止まらなくて。

どうしよう…。心臓が飛び出しそうなくらいに緊張していますが、始まっちゃいました」と照れくさそうにあいさつ。NHKホールは「レッツゴーヤング」で初めて立った思い出の会場の一つ。「ここに来てくださった方、全員が大切な人です。まさかね、ここでこんな(にステキな)コンサートができるなんて思っていなかったので、奇跡だなと感じるくらいです。皆さんに感謝しています」と喜びをかみ締めた。

 40年の軌跡をたどるように、デビュー曲「恥ずかしすぎて」からの全シングル曲を歌唱。衣装や演出でも随所にこだわりが散りばめられた。

 大正ロマン風の袴(はかま)に編み上げブーツのスタイルが話題となった「はいからさんが通る」は袴姿で熱唱。「楽園のDoor」は当時の衣装を再現し、パープルのドレスにピンクのリボンというスタイルで届けた。名曲「秋からも、そばにいて」と言えば、ファンの間で語り草となっているTBS系音楽番組「ザ・ベストテン」での歌詞忘れ事件(1988年11月3日放送回)。その際に着用していたブラウンのトップスにロングスカート姿を再現して登場すると、「よりによって、なんで(歌詞を忘れた時の衣装)!」と悲鳴をあげ、笑いを誘った。

 同ツアーは9月21日の東京・J:COMホール八王子まで。ナンノは「また皆さんとお会いするためにも、もうちょっと歌を練習してきます(笑)」と約束。「練習の成果を生かせるように頑張っていきたいと思いますので、今後ともよろしくお願いします」と再会を誓っていた。

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