日本テレビが28日、東京・汐留の同局で定例会見を行った。先月20日にコンプライアンス違反が明らかになった元TOKIO・国分太一に対し、損害賠償請求などは考えていないことを明言した。

 日テレは先月20日、国分にコンプライアンス上の問題が複数あったと公表。同日に臨時取締役会を開き、同局系「ザ!鉄腕!DASH!!」(日曜・午後7時)からの降板も決めた。この日、会見で福田博之社長は国分および所属事務所に対して賠償などで責任を取るよう求めるか聞かれ「(今まで)していないし、今後もするつもりはありません」と断言した。長寿人気番組の出演者降板となったが「提供スポンサーにはしっかりCMを出していただいている。残ったメンバーで番組をより良いものにする努力を、前向きにやっております」と説明した。

 国分はコンプライアンス違反が明るみになった先月20日から無期限で活動を休止し、同25日にTOKIOはグループ解散を発表した。国分の降板後もメンバーの城島茂、松岡昌宏は同番組への出演を続けるとしている。

 また日テレはこの日、一連の対応について調査にあたった、ガバナンス評価委員会の意見書(中間とりまとめ)を公表。対応は「適切なものであったと評価されてしかるべき」との総括的評価を受けた。

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