歌い手のAdo(22)が、俳優の大沢たかお(57)主演、プロデュースする映画「沈黙の艦隊 北極海大海戦」(9月26日公開、吉野耕平監督)の主題歌「風と私の物語」を歌うことが28日、分かった。エレファントカシマシの宮本浩次(59)が作詞・作曲、歌い手・まふまふが編曲を手がけており、豪華なコラボレーションで作品を彩る。
かわぐちかいじ氏の大ヒットコミックの実写化で、原子力潜水艦「やまと」のバトルを描く大型シリーズの続編。Adoは映画、配信ドラマの主題歌「DIGNITY」に続き、今作の主題歌も担当。前作ではBとタッグを組んだが、今回初めて女性アーティストに楽曲提供する宮本と、まふまふとの融合で新たな化学反応を起こす。
楽曲はミディアムテンポのゆったりした世界観に、Adoの力強い歌声と、バンドテイストのサウンドが絡み合った壮大なスケールを感じさせるナンバー。豪華コラボの実現に「前代未聞の組み合わせ、一体どんな曲が誕生したのか…。思わず口ずさんだあの頃の歌のような、懐かしさがあふれるような楽曲です」と自信をみせた。
宮本はAdoが散歩好きであることから着想を得たといい、「日本でも、外国でも、よく散歩をされているというエピソードをうかがいました。Adoさんの目に映った町のきらめきや、頬に感じる風をイメージしてこの曲を作りました」と説明。まふまふは「宮本浩次さんが書かれた楽曲をアレンジするというお話で、映画の作風に寄り添っていく点も責任重大でした。皆さんが納得する作品にできたようでホッとしております」と語った。
〇…主演、プロデュースを兼務する大沢は「エンドロールとともに『風と私の物語』が流れた瞬間、鋼鉄の世界から現実の“街”や“光”に引き戻されるようでした」と感動。「壮絶な戦いの後に訪れる、やさしい風や誰かを思う気持ち。