男性4人組バンド「I Don’t Like Mondays.」が30日に新曲「kiriがないですわ」をリリースする。近年は活躍の場を広げており、中でも中国での人気が急上昇中。

このほどスポーツ報知の取材に応じ、新曲の魅力や今後の目標などを語った。

 1980年代の音楽をベースに活動。「アイドラ」の略称で親しまれ、昨年にデビュー10周年を迎えた。他アーティストへの楽曲提供も行い、Snow Manに向けて書き下ろした「LOVE TRIGGER」はわずか2日でミリオンセールスを達成するなど、質の高い音楽を発信している。

 今回リリースする「kiriがないですわ」は、夏を意識した曲。小刻みなテンポ感が特徴となっており、ボーカル・YU(36)は「疾走感があるような曲ができたら良いなと。中毒性がある曲ができたら良いよねみたいなことを4人で話し合って作ってみました」と込めた思いを明かした。

 デビューから長い下積み生活も強いられたが、転機は22年。アニメ「ONE PIECE」の主題歌担当に抜てきされ、「PAINT」を書き下ろした。自分たちの音楽が国境を問わず様々な人の耳に触れる機会に恵まれ「YouTubeのコメント欄にも英語とかいろんな言語の言葉が増えた。これをきっかけにブラジル、アルゼンチン、スペインとかにも行かせてもらった」と新しい扉を開いた。

 中でも中国での人気上昇が著しく、現地での盛り上がりについてベース・KENJIは「最初は本当に人が集まるのかなって思ってたんですけど、1000人くらいの規模がちゃんとソールドウトした。

みんなで大合唱してくれて曲に対しての反応も良かった」と胸を張る。今年は中国大陸ツアーで6か所計5000人以上を動員した他、同国最大級のフェス「Super Strawberry Music Festival」にも出演。「信じられない面もありつつ、自分たちがやってきたことが間違ってなかったんだなと」と確かな手応えを感じている。

 中国で受け入れられている理由について、ドラム・SHUKIは「現地の人に聞いたところによると、中国大陸にはなかなかないジャンルとか音楽性なので、メロディーが刺さるという説が有力です」と説明。明確な答えは導き出せていないものの、YUは「日本では日の目を見なかった曲が救われるじゃないですけど、聴く人の母数を広げることで可能性が広がっていく感じがする。ワクワクしています」と目を輝かせた。

 勢いそのままに、今年は日本でも10月からバンド初のZeppツアー(全5都市)を開催する。以前からアリーナツアーや日本武道館公演を目標に掲げており「そこでやっても恥ずかしくない楽曲だったりバンドのクオリティーを常に上げていきたいです」と表情を引き締める。楽曲制作についても「良いものはいつの時代もどんな場所でも良いとされる。自分たちが間違ってなかったのかはまだわからないですけど、自分たちを信じてもっと良いものを作っていくことに尽きる」とこれまでのスタイルを貫くつもり。このチャンスを生かし、さらに大きなバンドへと成長していく。

◆I Don’t Like Mondays.(アイ・ドント・ライク・マンデイズ) YU(ボーカル、36)、CHOJI(ギター、38)、KENJI(ベース、38)、SHUKI(ドラム、37)の4人。

2014年、日本コロムビアからデビュー。19年、エイベックスに移籍。

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