6月にAKB48を卒業した村山彩希(ゆいり)が30日、都内で革命ミュージカル「新・幕末純情伝」(8月8日、紀伊國屋ホールで開幕)の稽古場会見に出席した。AKB48卒業後、初主演舞台となる。

 同作は劇作家・つかこうへいさんの名作。幕末の京都を舞台に、新撰組の沖田総司が実は女だったという着想のもと、1989年に幕を上げて以来、幾度も舞台化されたきた。

 舞台単独初主演となる村山は沖田を演じる。「人生の半分所属していたAKB48を卒業して初めての挑戦がこの舞台。プレッシャーは感じているのですが、自分らしい沖田総司を見つけていけたらなと思っています」と話した。

 稽古の手応えについては「総司が男前なので、男口調だったり態度では今までAKB48のときに出してこなかった自分かな。初めて怒りの感情を露骨に(出した)。初めて怒りの感情を出してほめられた」と明かした村山だが、共演者からは「うそだよ!得意だよ」とツッコミが入った。

 殺陣も初挑戦という村山は「みなさんとスタートラインが違うと気づいた瞬間に心が折れて帰りたくなった」としながら、木刀を持ち帰って猛特訓。「おうちに持って帰って振り回してたんですけど、寝室のドアに刺した瞬間から、『賃貸だ…』って思って、そこからはスタジオを借りるようになった」

 グループ卒業後初の主演舞台の稽古場は男性ばかりで、紅一点の現場。「人見知りというのもあるし、環境が変わったのもあって、最初はこわかった。話しかけていいのかな?と思った」と話しつつ、「稽古を重ねていくうちに、頼っていいんだなと思って、今では頼って、助けられています」と話した。

 最後に「生のステージを大事にして生きていた。AKB劇場ではなく他の舞台で頑張るという形になる。他の環境に来て新しい出会いがあって、こんなに刺激を受けることはなかなかない。いろんなことを教えていただいたからにはその感謝も込めてみなさんにステージで伝えるということが私ができるキャストの皆さんへの恩返しだと思っている」と思いを語り、「一度と言わず、17回全部来てください!」と呼びかけた。

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