フジテレビで11日から、名作ドラマ「北の国から」が再放送されることが4日、分かった。
同局の「ハッピーアワー」枠(月~金曜・第1部=午後1時50分、第2部=午後2時48分、関東ローカル)で放送されるもので、今回は1981年10月から82年3月に放送された連続ドラマシリーズ全24話が一挙放送される。
44年の時を経て、今なお色あせない“人間の物語”である「北の国から」。原作・脚本は倉本聰氏、主演は2021年に亡くなった田中邦衛さん。北海道・富良野の雄大な自然を舞台に、田中演じる黒板五郎とその家族である吉岡秀隆(純役)、中嶋朋子(蛍役)らの生きざまを丁寧に描き、日本のテレビ史に残る名作として語り継がれている。同作は都市から離れた北海道・富良野で、自然と向き合いながら暮らす一家の姿を通じて、都市と地方の価値観の違い、親子の絆、そして人間の強さと弱さを浮かび上がらせた。吉岡)、中嶋らを含むキャストの繊細な演技と、倉本脚本による叙情豊かな物語は、放送から40年以上経った今も深い余韻を与え続けている。
かつて夢中で観た世代にも、名前は知っているが観たことがなかった世代にも、そして夏休みを迎えた学生など若い世代にも、世代を超えて味わえる珠玉のヒューマンドラマ。都会の喧騒を離れ、富良野の自然と人間の営みが紡ぐ世界に、触れることができる。