NEWSの加藤シゲアキが2日、東京・渋谷のPARCO劇場で上演中の舞台「カタシロ~Relive vol.2~」に出演した。

 台本も事前の稽古もなく、出演者は「自身が患者を演じる」こと以外は当日まで何も知らされていない舞台。

開演前は「役として演じるものなのか、ほぼ本人として自然体でやるものなのか分からなかった」という加藤だったが、患者役を演じきり「フィクションの中でエモーショナルにぶつけられたので、その瞬間がとても楽しかった」と笑顔。「対話しながらも考えなければならないし、選択を迫られたときには、かなり逡巡(しゅんじゅん)しました」と苦労しながらも「全貌が分からないまま話していたことを最後に突きつけられて、自己矛盾の中でどう決断していくのか、とてもいい経験をしました」と感謝した。

 「とても人間性が出ますね。いろんな気持ちにもなるし、本当に面白かったです。『こういう時にこういう風に言うんだな、俺』って思ったし、自分の芝居と本当の自分、フィクションとドキュメンタリーがとても重なるので、自分自身の物語を紡いだ感じがしました」と回想。2012年から活動している作家としての目線でも「当事者のつもりで書いていましたが、やはり他者で、初めて自分で主人公を体験した気もしました」と今回の経験が今後にプラスになると実感した様子だった。

 舞台は東京では7日まで同所、その後は大阪でも上演予定。毎回日替わりキャストで行われる。

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