歌舞伎俳優の松本幸四郎らが3日、東京・歌舞伎座で初日を迎えた「八月納涼歌舞伎」(26日千秋楽)の劇場前イベントに浴衣姿で登場した。

 第1部開幕前の午前9時45分、正面玄関前に幸四郎ら歌舞伎俳優18人が登場した。

「高麗屋!」の大向こうが響く中、「猩々(しょうじょう)」「団子売」「火の鳥」「野田版 研辰の討たれ」に出演する幸四郎は「衝撃の『八月納涼歌舞伎』です。びっくり、興奮していただけるように、たくさん汗かいて勤めます」と抱負を語った。

 「猩々(しょうじょう)」「団子売」「野田版 研辰の討たれ」に出演する中村勘九郎は映画「国宝」(李相日監督)が大ヒットしていることに触れ「国宝効果で歌舞伎ブームになっていますが、ブームで終わらせないように、頑張って勤めます」と気合十分。「日本振袖始」「野田版 研辰の討たれ」に出演する中村七之助は「今年も納涼歌舞伎に出演できて、うれしいです。千秋楽まで突っ走ります」と声を弾ませた。

 坂東巳助、坂東新悟、大谷廣太郎、中村米吉、中村隼人、中村橋之助、市川男寅、中村福之助、中村虎之介、中村玉太郎、中村歌之助、市川染五郎、市川團子、中村勘太郎、中村長三郎も出席した。第1部は「男達(おとこだて)ばやり」「猩々」「団子売」、第2部は「日本振袖始」「火の鳥」、第3部は「越後獅子」「野田版 研辰の討たれ」を上演する。

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