◇2025静岡県J4クラブ強化トレーニングマッチ 磐田2―1藤枝(3日、藤枝総合運動公園サッカー場)

 静岡県内Jクラブによる強化試合が3日、藤枝総合運動公園サッカー場で行われ、ジュビロ磐田が藤枝MYFCと対戦。同点の後半44分にMF角昂志郎(22)がゴールを奪い、2―1で競り勝った。

ホーム&アウェーの総当たり方式で、磐田は大会3戦目で初勝利。藤枝は連勝が3で止まった。

 PK戦突入かと思われた後半44分、磐田の大卒ルーキー・角が勝負を決めた。ショートカウンターから左サイドを抜け出し、冷静にネットを揺らした。前半20分にはDF桑原航太(関西大3年)が倒されて得たPKを決めており、全2得点の活躍。「ミスも多かったけれど、点を決められたことは前向きに捉えたい」と話した。

 3月の千葉戦(1〇0)で決勝点を奪うなど活躍したが、直近2試合では出番がない。2日の秋田戦も4失点の大敗をベンチで見守った。「悔しい思いで見ていました」。この日は「自分が必要とされるようなプレーをする」と90分フル出場。終盤はメンバーのほとんどがユース組だったが、攻撃を引っ張って勝利を呼び込んだ。

 チームは10日にアウェーでいわきと戦う。

連敗は許されない。「いい準備をしたい」と角は気を引き締め直した。

(里見 祐司)

 〇…藤枝は大会4戦目で初黒星を喫したが、FW芹生海翔(19)が猛アピール。0―1の前半終了間際にゴール前でパスを受け、反転しながら左足を振り抜いて決めた。今季は6月の札幌戦で得点を奪うなど、成長著しい高卒2年目のストライカーは「先制されて悪い状況だったので、決められて良かった」。今後に向けて「もっと点を取って出場機会を増やしていきたい」と意気込んだ。

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