サッカー日本代表の森保一監督が4日、羽田空港着の航空機で7月中旬から行った欧州視察から帰国した。今回、森保監督はスウェーデン、チェコ、ベルギー、オーストリア、ポーランドといった中堅国で8試合を視察。

小杉啓太(ユールゴーデン)、橋岡大樹(スラビアプラハ)、坂本一彩(ウェステルロー)らのプレーをチェックした。

 森保監督は「日頃あまり見ることのなかったリーグや試合で、初めて見た選手もいて、情報収集をした」と狙いを明かし、「欧州はどの国も我が街のチームを応援するという熱狂的なサポーターがスタジアムに詰めかけている。盛り上がりはどの国に行っても変わらないんだなとサッカー、フットボール文化の違いを感じた」と感想を語った。

 日本代表は3月に、来年6月に開幕するW杯北中米本大会の出場権獲得。6月の最終予選2試合(オーストラリア戦、インドネシア戦)では若手を大量に招集し、優勝した7月のE―1選手権は国内組で戦った。9月には、6日・メキシコ戦(オークランド)、9日・米国戦(コロンバス、ともに現地時間)と米国遠征が控え、フルメンバーを招集する見通しだ。

 指揮官は9月の遠征に関し、「選考のプロセスとしては3月、6月、E―1と、また招集していなかった選手を今回こうやって直接見ることができて、より幅を広く持った中で選考できることを確認し、難しい詰めの作業になる。6月(若手を大量に呼んだオーストラリア遠征、インドネシア戦)を例にとって話すと、そこで休ませた選手もいる。その選手は休ませて、次(9月は)選ばないはなかなかできない。そこは、3月までに最終予選でW杯の出場権獲得に貢献してくれた選手で、選ばれるべき選手は全員ではないが、基本的には招集して。そこから6月、E―1と今回の視察で(目についた選手を)テーブルに上げて考えたい」と話した。代表常連組であるDF板倉滉、MF三笘薫、堂安律、南野拓実、FW上田綺世らを6か月ぶりに招集する公算が高くなった。

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