視覚障がい者らによるブラインドサッカーのトップリーグ「LIGA.iブラインドサッカートップリーグ2025」が2日、東京・品川区の品川区立総合体育館で開幕した。第1節の第1試合は昨季王者の品川CCパペレシアルが埼玉T.Wingsと対戦。

両チームとも約20分の前後半で得点できず、PK戦にもつれ込んだ結果、2-1で品川CCパペレシアルが勝利を収めた。

 過去最高の会場観客数となる857人が詰めかけたなかで、熱戦が繰り広げられた。アイマスク着用の選手がぶつかり合い、シャカシャカと音の鳴るボールを取りに行く際の「ボイ!」の掛け声が響き渡る白熱のゲーム展開。決定打にかけ無得点のまま前後半が終わったが、最後は第1節の特別共催・品川区のホームチームとして品川CCパペレシアルが意地を見せる形に。この試合のプレイヤー・オブ・ザ・マッチには、背番号7の佐々木ロベルト泉が選ばれた。

 開会式では品川区の森澤恭子区長が挨拶。「品川区とブラインドサッカーの絆は2013年から始まっている。障害の有無にかかわらない混ざりあう社会を体現したブラインドサッカーは、多様性を尊重し、共生社会の実現に向けた多くの可能性を秘めている」と話し、選手らにエールを送った。

 品川CCはスポーツ文化育成を目指し創設された総合スポーツクラブ。サッカーのトップチーム・品川CC横浜の監督は元サッカー日本代表でタレントの槙野智章で、コーチの元日本代表の森脇良太はこの日の試合に駆け付けて“応援団長”として盛り上げた。試合前には少年フットサル大会「シナネンカップ」も開催され、選手51人8チーム参加で後地FCドルフィンズが優勝した。

 なお、第2試合はfree bird mejirodaiがbuen cambio yokohamaを1-0で破り暫定1位に。

この試合のプレイヤー・オブ・ザ・マッチは、前半11分に得点を挙げたfree bird mejirodaiの背番号2、丹羽海斗が選ばれた。第2節は12月7日に墨田区のフクシ・エンタープライズ墨田フィールドで行われる。

 日本ブラインドサッカー協会(JBFA)に登録する5人制ブラインドサッカーのクラブチームは現在32チームで、地域リーグとトップリーグの2リーグがある。

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