J1のG大阪が4日、大阪・吹田市内のグラウンドで約1時間練習を公開した。MF名和田我空は、母校の神村学園(鹿児島)が2日にインターハイ初優勝を飾ったことに言及。

日本一の知らせを聞いて「刺激になっている。改めて、危機感もありますし、試合に出て活躍を届けたいなと思った」と、胸中を語った。

 Sランス戦では後半25分から出場。「関わりとかを含めてやりやすくなっている」と、チーム内の連係は深まっている。体格で劣っている相手にも「頭を使いながら、ボールを動かすタイミングではがせる部分もある。あっちの選手は一発で来るのではがせたらチャンスになるシーンも見えた。そこは自分のやるべきところ」と、ベンチ時から戦い方も思考。出場時間は短い中でも、収穫は大いにあった。その一方で、得点やアシストなど「目に見える結果を」と臨んだ一戦だったがゆえに「あの時間でも何か残せないと立ち位置は変わらない。もっとああいう時間を大事にしないといけない」と、自身への物足りなさも口にした。

 昨年、名和田が高校3年時のインターハイでは準優勝だった。自身は9得点で大会得点王となったが、あと一歩届かなかった日本一。

決勝戦もライブで観戦しており「神村らしい走りというか。うまいだけではなく走るチーム、そこがしっかり体現されていた。相手の大津(熊本)もうまいなぁという印象で、プロも何人か出るんだろうなって思って見ていました」と、笑顔で後輩たちの偉業をたたえた。追いつき、追いつかれ、PK戦までもつれた死闘を制したことには「ああいう試合を勝ちきれるようになったというのも神村学園が強くなっている証拠。何人か連絡も来ましたけど、去年の経験を今年の3年生がしっかりやってくれている」と粘り強さにも感化。9月に始まるACL2など、自身もこれから出番も増えてくることが予想される。活躍を通じて、後輩たちにも刺激を送っていく。

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