歌舞伎俳優の中村又五郎、中村歌昇、中村種之助らが12日都内で巡業公演の取材会を行った。

 2演目を上演。

この3人が出演する「泥棒と若殿」(山本周五郎作)、「お祭り」では又五郎を筆頭に歌昇の長男・中村種太郎、次男・中村秀乃介も参加。親子3代、家族全員の登場となる。

 種之助は「いま映画『国宝』で歌舞伎に注目が集まっている。この機会に巡業ができるのはいいこと」。そして「叔父ばかとしては、主役はおいっ子(種太郎、秀乃介)たちです」とPR。又五郎は「私の大好きな巡業は2017年以来。孫も連れて出来るのはうれしい。ちゃんとしたお舞台をお見せできるものを」と話す。

 歌昇は東京公演などを終えた歌舞伎「刀剣乱舞」(京都・南座で15~26日)の出演もあり、ファン増加中。「息子たちは舞踊は初めてになるが、今回一緒に出られ、本当にありがたい。それ以前に自分自身がしっかりしなければ。弟(種之助)とは舞台での息は勝手に合うと思う」と巡業を有意義な時間にするつもりだ。

公演は10月31日の神奈川・藤沢市民会館からスタート。北海道から関西まで全23公演(11月25日まで)が予定されている。

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