26年ミラノ・コルティナ冬季五輪のスノーボード・アルペン女子パラレル大回転で日本人初の金メダルに挑む三木つばき(22)=浜松いわた信用金庫=が14日、静岡・掛川市の掛川自動車学校で壮行会に出席した。15歳だった18年にスポンサー契約し、19歳の時に運転免許を取得。
昨季W杯17戦のうち表彰台に13度上がり、優勝4度。アルペン種目で日本人初のW杯総合優勝にも輝いた。世界選手権ではパラレル大回転で銀、非五輪種目のパラレル回転で日本人初V。5歳から住む、雪がほとんど降らない掛川市から五輪金の夢へ歩んできた。
3月に昨季を終え、オフは雪に乗らず、週に6度のフィジカルトレーニングに集中。おもりを膝付近から両腕で持ち上げるメニューは、昨季より5キロ増の70キロをこなし「ほとんどのメニューで昨季の数値を上回っている。体幹もかなり仕上がっている」と手応え。30日に渡欧し、イタリア、ベルギー、スイスを回り、五輪シーズン初の雪上練習をスタートさせる。
大学のある東京から掛川市までハンドルを握って帰ってきた三木。今年に入って国外運転免許証も取得した。
◆三木 つばき(みき・つばき)2003年6月1日、長野・北安曇郡白馬村生まれ。22歳。5歳で静岡・掛川市へ転居。4歳でスノーボードを始め、中学2年時にナショナルチーム、強化指定ユース選手に選出。通信制の勇志国際高から22年に日体大に進学。現在4年生。同年に初出場した北京五輪では予選3位で決勝進出。23年世界選手権パラレル大回転で金メダル。173センチ、70キロ。家族は両親と妹。